インド放浪記 番外編

 □ インド 列車の旅
 

 インド旅行はイコール列車の旅、といってもよい。 インドの広大な大陸を縦横無尽に走る鉄道網は個人旅行者の強い味方だ。 

 列車の種類も多種多様。 特に旅行で使う特急車両で言うと、上等な方から、AC一等、AC2段寝台、AC3段寝台、ACチェア、一等、3段寝台、二等、というように細かくランク分けされている。

 ACとはエアコンディショナー、つまりエアコン付きの車両で、AC無しは天井に扇風機が回っているだけだ。
 寝台の前の数字は、ベッドの段数。 つまり2なら二段でそこそこ広いが、3なら三段で少し窮屈。 他にも女性専用車両、食事を作っているキッチンカーなどが接続される。

 値段ももちろん異なり、一番上のAC一等はすでに飛行機並の値段。 乗客もまさにマハラジャクラスだ。 逆に最低の2等は安い分、いつもインド人でぎゅうぎゅう詰めだ。

 当初の予定では、一等を利用するつもりでいた。
 一等とは名前は立派だが、上にACクラスがあるので実際には上から5番目のクラス。
 選んだ理由としては、一等はコンパートメント(小部屋)に別れており、各客室は2〜4人部屋で鍵も掛かるため、セキュリティーの面でも安心だからだ。 盗難などのトラブルが非常に多いインドの列車において、セキュリティー面は自分にとって非常に重要だった。
 特に「ちょっとトイレ」という時でも、個人旅行者は荷物を預ける人がいないので気を配らなければいけない。

 もう一つの理由として、暑い国の列車のエアコンは過剰冷房である、ということを経験上知っていたからだ。 ただでさえ胃腸が弱いのに過剰冷房はキツ過ぎる。

 しかしそうはいっても、なかなか予定通りに列車が予約できるほうのが珍しい。
 旅行者が利用する、いわゆる特急列車は事前の乗車券の予約が基本。 大都市ならば”外国人専用窓口”がありチケット発行もスムーズだが、中堅都市以下では、インド人達の長い列に並んで長時間待たなければいけない。

 ひどい時には予約だけで一日仕事になることも!

 並ぶ人はみな、横入りされないよう前の人との体をギュウギュウと密着させて並ぶので、結構辛い。
 窓口の係員も怠慢そのもの!
 時にはチャイをすすりながら、時には隣の係員と談笑しながら適当に仕事をこなす。
 待つ方は文句一つ言えず、ひたすら我慢をして自分の番を待つ。

 やっと自分の番が回ってきたら、これからが戦いの始まりだ。

 予め書き込んで置いたリザーブシートを出すと、係員はいかにもダルそうに受け取り、パソコンで予約状況を調べる。
 期待通りの列車が予約できるほうが珍しいくらいなので、大概係員は 「NO」 と素っ気なく言ってシートを突き返してくる。
 そこで引き下がってしまえば、また最初から長い列を並び直しだ。 そんなワケにはいかない。

 予約がいっぱいでも、クラスを変えてみたり、それでもダメなときは列車を変えてみたりして必死で食い下がる。 もちろん、ダメな時の為に、第二希望、第三希望くらいは予めピックアップしておく。

 それでなんとか予約がとれれば、晴れて列車の予約が完了。 乗車券が手に入る。

 それでもまだ困難は続く。
 列車を探すのも一苦労。 乗り込むのも一苦労。 乗ってからも一苦労。 ホントに、インドの列車の旅は苦労と緊張が絶えない。

 まあ詳しくは、インド放浪記の本編を読んで参考にしてくださいな!

 

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