幹事クリタのコーカイ日誌2002

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5月29日 ● パンツにはご用心。

 テニスサークルの仲間であるK藤さん(男・既婚・36歳)。彼は青森から名古屋に出てきて、今は「半・マスオさん状態」で奥さんの家に住んでいます。そのせいかどうか、奥さんにはあまり頭が上がらないようです。

 先日、平日の夜に一緒に彼とテニスをしました。会社からそのままテニスコートに来たK藤さんは、「今日はかみさんに内緒でテニスに来たんですよ。いつも仕事が忙しいって言ってるのに、テニスに行ったって言いづらくて」と言っていました。テニスくらいいいじゃん、と僕たちは思ったのですが、人にはそれぞれ事情がありますから、あまり深くは突っ込みませんでした。今思えば、この時にもう少し突っ込んでおけば、この悲劇は起こらなかったかも知れません。

 その日、テニス場でシャワーを浴びて家に帰ったK藤さんは、それでも家で風呂に入らないのはマズイと思って、改めてまた風呂に入ったそうです。汗に濡れたTシャツ等はクルマの中に隠しておいて、土曜日のテニスの後に一緒に出すつもりでした。いつも洗濯はお義母さんが家族の分をまとめてしてくれるので、どういう洗濯物があるかなんてほとんどノーチェックなのですが、一応念には念を入れたのです。

 ところがその日に限ってK藤家の風呂釜に異変が起きました。風呂の湯が少なくなってしまっため、少ない残り湯で洗濯を少しでも済ませておこうと、夜中に奥さんがK藤さんの衣類を洗濯し始めたのです。家族分をお義母さんが洗ってくれれば問題はありませんでした。しかし、その日のK藤さんの衣類だけを、奥さんが洗ってしまったのです。当然彼女は異変に気がつきました。

 深夜1時半。いきなりK藤さんは奥さんに叩き起こされました。「あなた、パンツがないわよ、パンツをどこにやってきたの!」。そう、K藤さんはテニス場でシャワーを浴びた時に新しいパンツに穿き替えていました。家で風呂に入った時に、せっかく新しいパンツを穿いたのだからと、風呂上がりにまたそのパンツを穿いてしまったのです。もちろん古いパンツは濡れたTシャツと一緒にクルマの中に隠してあります。

 しかし、奥さんにしてみれば不審極まりない洗濯物状況です。ダンナの衣類を洗濯しようとしたら、パンツだけがない。どこかで洗ってきたのか、それとも忘れてきたのか?ダンナはどこでパンツを脱ぐような状況になったのか?消えたパンツはどこの誰の手元にあるのか?いずれにしても、モノがパンツだけに怪しさ爆発です。

 K藤さんは、せめてここで白状すれば良かったのです。「実は今夜テニスに行ってパンツはすでに新しいのに替えたんだ」と。ところがまたも嘘を重ねてしまいました。「いや、風呂釜が壊れてしまったので、慌てて古いパンツをまた穿いてしまったんだ」だって。そんな奴、世の中にいません。

 いまK藤さんは家庭内で極めて厳しい状況に置かれています。奥さんはとりあえず矛先を収めたらしいのですが、決して油断はしていないことでしょう。次の新たな展開が楽しみなK藤家です。


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