幹事クリタのコーカイ日誌2006

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4月15日 ● 消費するだけの人。

 ダンナは開業医で、毎日仕事で忙しく、夕食は開業している医院のそばにある自分の実家で済ませてくる。子どもは全寮制の学校に入っていて、奥さんは広い邸宅に一人きり。家事もせず趣味も特にないし仕事がしたいわけでもないので、毎日のようにデパートでお買い物三昧。とにかく金と暇を持て余している。

 こういう人生を世の中では「勝ち組」と呼び、憧れたりする人もいるのでしょうけど、僕はそうやって自分の人生をただただ浪費していく毎日が本当に幸せなのかと疑問に感じてしまいます。生きている手ごたえも充実感も達成感もなく、ひたすら時間がだけが過ぎていく。そんな暮らしは池の中で泳いでいる鯉と同じではないでしょうか。エサを貰って食べているだけ。僕には羨ましくも何ともありません。むしろ柔らかな牢獄にいるような気分さえします。

 まあこの奥さんは極端な例ではありますが、世の中にはどうも「消費者気質」とでも呼ぶべきタイプの人が結構います。すなわち常に与えられるのを待っているだけで、自分から何かをしようとか動かそうとか生み出そうとは思わない人、消費するだけで生産をしない人です。大抵の場合、依存心が強く、自分で考えるのは嫌いで、面倒なことも嫌いで、責任を取るのも嫌い。組織に入っても足を引っ張ることはあっても役に立つことは滅多にありません。

 もちろん、その人にはその人の生き方があり、例え池の鯉のごとき退屈な人生を送っていようとも他人が横からどうこうと口を挟む問題ではないのですが、そういう人間と一緒に何かをしなければならないとすると、これは大変なストレスです。仕事でもプライベートでも、できたら避けて通りたい人種なのですが、結構そういう人があちこちにいて、困っちゃうんですよねぇ。


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