幹事クリタのコーカイ日誌2006

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8月21日 ● せめて一日休ませよう。

 夏の甲子園3連覇を狙う駒大苫小牧と初優勝を狙う古豪早稲田実業の決勝戦は、なんと延長15回引き分け再試合というドラマチックな展開になってきました。あの1969年の松山商・井上と三沢・太田の投げ合いによる延長18回引き分け再試合から37年。再びあの熱い高校球児の死闘が戻ってきました。伝説になること間違いなしの一戦です。

 なんて、大人は盛り上がっていれば良いですが、当人たちにとってはとんでもない話です。駒大苫小牧のエース田中も連投で大変ですが、早実のエース斉藤にいたっては3連投。なのにまた次の日も投げろなんて「壊れてしまえ」と言っているようなものです。今大会最高の右腕が4連投で肩を壊して将来を潰すのをみんなで見守ろうというのでしょうか?まるで古代ローマのコロッセオでの死闘を楽しむ貴族たちのような気分です。

 本来なら中3日くらいは休ませてやりたいところです。それが無理でもせめて1日休みを入れてやるだけでも違うでしょう。どうして無理して翌日に再試合をしなければならないのでしょうか?阪神が甲子園に戻ってくるのは今週末ですから、急いで決勝戦を消化しなければならないということでもないでしょうに。

 結局、主催者の朝日新聞社が、大会さえ盛り上がれば有望な高校生投手がどうなろうと構わないと考えているとしか思えません。どうせプロ野球とはつながりが浅い新聞社です。プロ入り前に潰れてしまった「悲劇のエース」だってドラマになって新聞が売れれば良いのでしょう。

 もちろん投げさせる監督にも投げる本人にも責任はあります。しかし、どうしても目の前の勝利にこだわってしまう彼らを止めることは容易ではありません。だからこそ、主催者が歯止めをかけなければいけないのです。犠牲者が出てからルールを変えても遅いのですから。


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