朝ドラ『虎に翼』がスタートしました。最初のシーンは戦後の進駐軍の占領時代から始まりました。米兵の中に『ブギウギ』のサムらしき人物がちらっと映りましたが、まあ似たような感じになるよなと思って見ていたら、その後に主人公の寅子（伊藤沙莉）が「梅丸歌劇団に入りたい」というセリフがあり、となるとやはりサムだったのかもと思いました。

　日本で初めての女性弁護士、裁判所長である三淵嘉子をモデルにした法曹ドラマですが、主演が伊藤ということでコメディタッチでサクサクと気持ちよく進みそうな感じがします。今回はオーディションではなく伊藤にＮＨＫがオファーしたということですから、当然伊藤のキャラを活かしたドラマになるでしょう。朝ドラであまり深刻だったり暗かったりすると、しんどくて見る気がなくなるので、ぜひとも明るく軽く楽しく進んで欲しいものです。

　初回を見る限りでは伊藤の子ども時代というのも描かれないみたいなので、このまま女学校を卒業して大学に進み法律家の卵たちとの物語が展開しそうです。弁護士になり戦争が始まり終戦を迎えるまでが導入で、今日のオープニングの戦後になって、いよいよ法律家として活躍を始めるところからがメインになるのでしょう。昔の朝ドラは子役が出ている期間が長かったですが、最近は新人ではなく有名な女優をヒロインに迎えるようになったので、どんどん子役時代が短くなっています。イントロがない曲が流行る今の傾向に合っているのでしょう。

　朝ドラは『あまちゃん』、『エール』、『カムカムエヴリバディ』、『ブギウギ』のように芸能や音楽がテーマだと最後まで見ますが、職業モノはその職業に興味がわかないと途中で離脱することがほとんどです。初回を見た限りでは面白そうですが、果たして梅雨の頃にはどうなっていることか。