旧ジャニーズのセクシーゾーン（Sexy Zone）が改名しタイムレス（timeresz）に変わりました。この新しい名前が良いか悪いかの判断は難しいところですが、かつてジャニー喜多川が次々につけていた奇抜なネーミングセンスはすっかり失われたなとは思います。名前の最後を「sz」にして旧名を残したところに、彼らの気持ちがこもっているなとも感じました。

　それと同時に人気メンバーの中島健人がグループを離脱して３人になったので、新メンバーを募集すると発表しました。改名よりもこちらの方が驚きと衝撃をファンに与えているようです。これまで旧ジャニーズのグループは人数がどれだけ減っても新規メンバーを加えるようなことは一切してきませんでした。NEWSなんて９人で始まったのに今や３人です。それでも新しいメンバーを加えようとしないのは、やはりグループにはそれぞれの歴史や積み重ねがあり、ファンもそれを長年共有してきているからでしょう。

　モーニング娘。やAKB48などの女性アイドルグループを見てもわかるように、結局ファンが好きなのは、どこまでいってもオリジナルメンバーです。卒業と加入を繰り返しても人気は落ちていきます。特に古い曲を新しいメンバーでパフォーマンスされても「これじゃない」感ばかりがして、余計にガッカリするので逆効果じゃないかとさえ感じます。

　タイムレスがそれでも新メンバーを募集するのは、よほど中島が抜けたことに対する危機感が強いのだろうと思います。人気メンバーが次々と抜けていってもNEWSもKAT-TUNもSUPER EIGHTもKing＆Princeも頑張っているのだから、佐藤勝利と菊池風磨がいれば大丈夫だろうと思うのですが、本人たちにとっては違うのでしょう。しかもジュニアから加えるのではなく、一般公募するというのですから、ファンの反発は間違いなくありますし、それを押してでもメンバーを増やしてやりたいことがあるのかも知れません。

　韓国のアイドルグループのようにオーディションから公開していき、その段階からファンを育てていくような戦略を取るのでしょうが、果たしてそのやり方が旧ジャニーズファンにも通用するのかどうか。実験としては楽しみな部分もありますから、外野は見守るのみです。