幹事クリタのコーカイ日誌2024

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4月30日 ● 小石河陽子のズレ方。

 今朝のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で「ポスト岸田」についてテレビ朝日官邸キャップの千々岩森生が「小石河陽子」(小泉進次郎、石破茂、河野太郎、上川陽子)だと名前を挙げたところで、羽鳥がゲストの泉房穂に意見を振ったところ、泉が「テレビ局がすぐにそういうことを言うから国民が勘違いする」「国民が望んでいるのは政権存続じゃなくて政権交代」「ポスト岸田ではなくポスト古い政治」「国民世論とテレビ局がズレている」とテレビ局の報道姿勢を批判しました。

 泉の言うことももっともで、自民党が圧倒的に他党に比べて支持率が高いとは言え、よく言われるように自公合わせても「4割与党」であり、野党が連合できれば過半数を制し政権交代は可能です。全ての国民が政権交代を望んでいるわけではありませんが、現状の与党の支持率を考えれば少なくとも半数の国民は政権交代を望んでいると考えても無理はありません。それなのに、テレビ局が自民党が政権を維持し続けることを前提として「ポスト岸田」を報道するのは、視聴者に対するミスリードだという泉の主張は一理あります。

 今回の3補選の結果からマスコミが国民の声として拾い上げて考察すべきは「ポスト岸田」ではなく「政権交代」についてであるというのは僕も同感ですから、ここで「小石河陽子」などと言ってレース仕立てで面白がっているようでは、ジャーナリズムとして程度が低いと言わざるを得ません。もちろん「モーニングショー」は硬派そうに見えても報道番組ではなく所詮は「情報バラエティ」ですから、現状では可能性が低い政権交代について正面から論じるよりも、次の首相レースを占う方が視聴率を稼げるし面白くできるというディレクター判断もわからないではありませんが、どこかに政権に対する忖度も残っているのかなと感じてしまいます。

 「マスゴミ」というネットスラングは使いたくありませんが、「安部一強」政治も終わったのですから、もっと権力に対してしっかり対峙していく姿勢をテレビ局には望みたいです。政治権力の不正や腐敗をチェックし追求するのがマスコミの大事な役割ですし、実際に今の自民党はタガが緩みまくって不正と腐敗のオンパレードなのですから。



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