幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 4月7日 ● 復活「古畑任三郎」。

 この春のドラマの中で最も視聴率が期待できる「古畑任三郎」第3シリーズがスタートしました。1回目は2時間半スペシャルで、犯人役も緒形拳と豪華です。

 ドラマは正月の「古畑任三郎vsSMAP」よりも時間的には前。警察犬教育をしている古畑が第一線に戻ってくるところから始まります。この導入部分は映画『羊たちの沈黙』のパロディになっていて、映画好きの脚本家三谷幸喜の趣味がもろに出ていてます。もちろん細かい遊びもふんだんに盛り込まれていて、古畑が育てたという警察犬の名前が、全て過去のシリーズの犯人の名前だったりするところもファンには堪えられません。

 正月のスペシャルから登場の石井正則扮する西園寺刑事が大活躍していますが、それは決して人気の今泉刑事をないがしろにしているわけではなく、より今泉をコメディ担当として際立たせるため。いわば分業させることでさらに推理コメディドラマとしての味付けをはっきりさせようということだと思います。石井やゲスト出演の栗田貫一の起用もコメディ色を濃く出すためだったのでしょう。

 実際、第1回を見ても、せっかく2時間半もあるわりには推理ドラマ部分にはさほど力点が置かれていません。それよりも古畑、今泉、西園寺のキャラクターを描くことに熱心です。20数本も作ってきたシリーズだけに、これ以上トリックを考えていっても苦しいだけという判断なのでしょうか。

 ただ先ほど述べたように、せっかくの2時間半もあまり推理ドラマとしては力が入っていないせいか、少々中だるみを感じてしまいました。キャラクターで見せるコメディなら通常の1時間枠でも十分です。そういう意味では、来週からの通常枠の方が逆に期待できるような気もします。




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