幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 7月24日 ● 大人になってから走る人。

 テニスサークルのメンバーには、マラソン好きな人が何人かいます。本格的にフルマラソンに挑戦している人や、ハーフマラソンとか山中湖一周マラソンとかに出ている人もいて、僕にしたら「なにが嬉しいんだか」って感じなんですが、もちろん彼らには彼らなりの喜びがあるのでしょう。「次はホノルルマラソン」とか聞いたりすると、「ハワイはグタグタとしに行くところで、マラソンなんてするところじゃねぇ」なんて、つい思ってしまいますがね。

 そんなマラソン好きの人と先日ちょっと話をしていて気づいたことがありました。大人になってから、そうやって走りはじめた人って、学生時代は「長距離なんてキライ」と思って真面目に走っていなかった人が多いんじゃないか、という仮説です。野球の投手の肩は消耗品と言いますが、学生時代に「走り減り」していない人ほど、大人になってから熱心に走っているんじゃないか、ということです。

 それに考えてみれば、学生時代はタイムレースですから、楽しみで長距離を走るなんてことはあまりしていません。強制的に走らされて苦しいだけの頃はあまり真面目にやらず、今になって楽しく自分のペースで走っているからこそ、マラソンにはまれるのかも知れません。

 逆に僕が今さらなんで、と感じるのも、中学生の頃に長距離の選手をさせられていたからですからね。陸上部でもなかったのに、なまじ長距離が速かったために(当時はバスケット部だったんですが、陸上部よりも毎日走らされていたんです)、学校代表のアンカーで市の駅伝大会とかに出場させられていましたから、もう大人になったらこんな苦しいことやらないぞ、と思っていました。

 マラソンに限らず、テニスでも何でもそうですが、趣味は大人になってから始めた人の方が、はまってしまいます(中年になってから恋愛に目覚めると大変というのも一緒かな?)。強制的に苦しいのを我慢してやらされていたイヤな思い出があると、自分の意志で続ける気にはなかなかなれませんが、最初から楽しみとして自発的に始めたことだから、はまれるのでしょう。あんまり健康に良い訳ではないようなので(突然死とか多いみたいですからね)、無理しないように楽しんでいただきたいと思います。  
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