昨日放送された『逃走中』ですが、浅草の町を舞台にしていました。開始は未明からで終わった頃にはすっかり朝になっていました。街中なので一般の通行人もいたようですし、吉野家が営業中のようでした。フジテレビは「許可を得て撮影しています」とテロップを出していましたが、まだ先日映画版のロケが炎上したばかりなのに本当に大丈夫かなと心配にはなりました。案の定、ネットでは批判する声も上がっていたようです。

　『逃走中』は初期は渋谷が舞台でした。その後は日光江戸村とかお台場とかハウステンボスとかイオンモールとかの施設の中でも行われることが多くなりましたが、今回は久しぶりに街中での追いかけっこになりました。施設内と違ってリアルな街中を舞台にした方がやはり「本物感」があるのでしょう。制作側が街中でやりたい気持ちはわかります。とは言え番組が始まった20年前とはもう時代が違います。テレビの撮影だからと言って、一般の人の生活を脅かすようなことがあれば即座に抗議が来て炎上する世の中です。

　ヒットコンテンツが少なく、「振り返ればテレ東」と言われるほど視聴率レースで落ちてきているフジテレビとしては、『逃走中』のような人気企画を活用していきたいのでしょうが、焦れば焦るほど墓穴を掘ってしまうようです。いくら深夜から明け方の時間帯であっても、街中での激しい追いかけっこや悲鳴、叫び声などは「迷惑行為」だと言われてしまうのは仕方ないですし、それが「テレビだから」で通るほど、もうテレビには力が無い時代になってしまいました。

　好きな番組なので、今後も続けていってもらいたいですから、無理せずにどこかの施設を貸し切りにしてやりましょう。また明治村にも来て欲しいです。