中日が大の苦手のDeNA相手に、しかも横浜スタジアムで勝って４連勝。なんと首位に立ちました。2891日、８年ぶりの首位です。さすがにまだ開幕10試合なのですから、これで騒いではいけませんが、なにせ８年も首位に立ったことがなかったのですから、弱小球団のファンとしては「珍事」だとして騒ぐしかないでしょう。今のうちに騒いでおかないと、もう来月には萎んでしまっているかも知れないのですから。

　今日は休養していた中田が全得点になる３打点を叩き出しました。さすが「打点にこだわる」と言っているだけのことはあります。去年までの中日は塁には出るものの、その先がつながらずに残塁の山を築いて、好投している投手陣を見殺しにするというのがパターンだっただけに、今のように大量点は取れなくても着実に先制点を取っていけば勝ちパターンに入れます。

　以前にも書いたように失策が少なくなったことに加えて、投手が四球から崩れることが少なくなりました。今日の先発小笠原も無四球でしたが、どんどんストライクゾーンに投げていくことで、攻めのピッチングになりテンポが良くなっています。ディフェンス力がさらに上がったことでチーム防御率はついに２点を切り１点台になりました。そりゃ首位になっても不思議ではありません。

　ただまだ「勝ち癖」がついたというところまではいかないでしょう。今はうまく投打が噛み合っていますが、そういつもいつもうまくいくとは限りません。調子が全体に落ちてきた時にいかに耐えるか、連敗をしないで凌ぐことができるかというのが今後の課題になると思います。その時こそ立浪監督の手腕が問われるわけです。期待よりも不安の方が大きいですが、見守るしかありません。