幹事クリタのコーカイ日誌2007

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8月7日 ● 朝青龍問題の責任。

 うつ病の手前で早期にモンゴルに帰国させた方が良いと医者に診断された朝青龍。しかし、ハイそうですか、と帰国を認めるわけには高砂親方も相撲協会もいきません。そもそも腰の疲労骨折だって仮病か誤診かということだったのですから、今回はうつ病ですと言われて素直に信じるわけがありません。ここで帰国を認めるなら、廃業させる以外に世間を納得させることはできないでしょう。

 と言って、帰国を認めず本当にうつ病になってしまったら、相撲協会は朝青龍やその家族に適切な治療を受けさせなかったと訴えられてしまうかも知れません。何かと黒い噂のある朝青龍ファミリーですから、相撲協会は進むも地獄、退くも地獄の苦しいところに立たされてしまいました。

 そもそも朝青龍がこんな人間になったのも、親方と相撲協会の指導に問題があったからです。いまどき会社でも若い社員の教育には本当に苦労します。昔のように先輩や上司の言うことは絶対として聞いてくれるわけもありませんし、教えられなくても盗め、みたいな話も過去の物語です。教えてくれないことは知らなくて当然、親切に教えてもわからなければ「教え方が悪い」と逆にこちらが言われるような御時世です。

 まして朝青龍は外国人で、たださえ古い相撲社会の常識など理解できるわけもないのに、勝ちさえしていれば文句を言わずに甘やかせてきたのですから、つけ上がるのも当然です。これまでにも何回も問題を起こしてきたのですから、その都度厳しく指導を行っていればこんな事態にはならなかったのに、「地位が人を作る」なんて言葉に甘えて指導をさぼってきたツケを、こんな重大なカタチで払わされることになったわけです。

 朝青龍の問題が今後どう発展してどういうカタチで決着がつくのかまだ見えませんが、ある程度落ち着いたところで、高砂親方と北の湖理事長は当然今回の騒動の責任を取るべきでしょう。悪いのは朝青龍ひとりとして責任を押しつけて知らん顔というのは、あまりにも「アベってる」と思います。